
原油急騰と地政学リスク。BTCへの影響は?
From:資産分析AI『極』チーム
暗号資産をお持ちの方は、
ここからの原油価格に注意していただきたいと思います。
米軍による対イラン空爆と、
ホルムズ海峡をめぐる緊張を背景に、
WTI原油先物は1バレル90ドル台まで上昇。
地政学リスクと原油高への警戒が、一段と強まっています。
そしてこの影響を受けているのが、
ビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産です。
BTCはデジタルゴールドといわれていますが、
地政学ショックが発生した直後、
株式などと一緒に売られることがよくあります。
このままBTCは沈んでいくのか。
それとも、売りが一巡した後に逆襲が始まるのか。
今回の相場は「第一波」と「第二波」
この2段階に分けて考える必要があります。
それぞれBTCをはじめとした暗号資産は、
どのような動きをしていく可能性があるのでしょうか?
第一波:なぜ「有事」なのにBTCが売られるのか?
まず現在起きているのが、
「リスク資産からの資金逃避」です。
先行きが一気に不透明になったとき、
大口投資家がまず確保しようとするのは現金です。
株式やリスクの高い資産、利益の出ている資産、
そして流動性の高いBTCをはじめとした暗号資産も、その対象になることがあります。
つまり「有事なのにBTCが売られた」からといって、
すぐに「デジタルゴールドとしての価値がなくなった」
と判断するのは早いということです。
市場がパニックになった直後は、
「何を持つか」より「まず現金を確保する」
という動きが優先されることがあるのです。
さらに厄介なのが「原油90ドル」
そして今回、BTCにとってもう一つの逆風になり得るのが、
原油価格の急騰です。
原油価格が上がれば、ガソリンや物流、電気、製造コストなど、
さまざまな価格に波及し、「インフレが再び強くなるのでは?」という警戒が高まります。
インフレが強くなれば、
FRBも簡単には金利を下げにくくなる。
金利が高い状態が続けば、
BTCやハイテク株などのリスク資産には
逆風となりやすいのです。
つまり現在のBTCには、
地政学リスク・原油高・インフレ懸念・高金利長期化への警戒という
複数の逆風が重なり始めているわけです。
第二波:「インフレ」がBTCを再評価させる可能性
ここからが重要です。
原油高が長期化した場合、
市場のテーマが途中で変わる可能性があります。
最初に意識されるのは
「戦争が怖い」「株が下がる」「現金を持ちたい」
というリスク回避。
しかし物価上昇が実際の経済へ広がっていった場合、
次に意識されるのが
「現金そのものの価値は大丈夫なのか?」
という問題なんです。
ここでBTCの特徴が生きてきます。
BTCには「発行上限2,100万枚」という仕組みがあり、
政府や中央銀行の判断で供給量を増やすことができません。
そのためインフレによって
法定通貨の購買力低下が意識される局面では、
BTCの「供給量が限定された資産」という特徴が、
改めて評価される可能性があるのです。
つまり最初は
原油高
↓
インフレ懸念
↓
金利上昇警戒
↓
BTC売り
だったものが、その後、
インフレ長期化
↓
法定通貨の購買力低下
↓
希少資産への資金移動
という流れへ変わる可能性がある。
これが、BTC逆襲シナリオの一つとなります。
ただし「原油が上がればBTCも上がる」ではない
ここは非常に重要です。
原油価格が上昇したからといって、
BTCが必ず反発するわけではありません。
むしろ原油高によってインフレが再加速し、
FRBがさらに金融引き締めを強めれば、
BTCへの逆風が長期化する可能性もあります。
だからこそ、
「BTCはデジタルゴールドだから、そのうち戻る」
と考えて持ち続けるだけでは不十分です。
重要なことは、
どのタイミングで市場の資金フローが変わるのか?
BTC以上に注意が必要な「アルトコイン」
もう一つ忘れてはいけないのが、
ETH、XRP、SOL、ADAなどのアルトコインです。
市場がリスクオフになった場合、
BTCよりも時価総額や流動性が小さい銘柄では、
BTC以上に値動きが大きくなる可能性が高いです。
さらにBTCが反発したからといって、
すべてのアルトコインが同じように戻るとは限りません。
だから今回、
「BTCは戻るのか?」だけではなく、
「自分が持っているアルトコインは、その反発についていけるのか?」
ここまで確認しておく必要があります。
あなたの保有銘柄は「第一波」を耐えられるのか?
今回の相場で確認しておきたいのは、大きく3つです。
- ① 下落が継続した場合、どこが重要な下値ラインなのか?
- ② どの条件が揃えば「逆襲シナリオ」が強まるのか?
- ③ 反発した場合、どのアルトコインに資金が向かう可能性があるのか?
資産分析AIエンジン『極』では、
今回の地政学リスクや原油価格、米国金利、
資金フロー、オンチェーン、テクニカルなどを踏まえ、
暗号資産の今後を複数のシナリオから分析しています。
「BTCの逆襲」はあるのか?
現時点での答えは、
可能性はあるが、"すぐに"とは限らないです。
目先の下落だけを見て
「BTCはもうダメだ」と判断するのも早い。
反対に「デジタルゴールドだから必ず上がる」
と決めつけるのも危険です。
重要なのは、
- ・第一波の「売られるBTC」と、
- ・その先にあるかもしれない第二波の「買われるBTC」
この切り替わりを見逃さないことです。
そしてBTC以上に大きく動く可能性があるアルトコインを保有している方は、
今のうちに自分の保有銘柄の上昇・下落シナリオを確認しておいてください。
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